何時だろう・・・にそんな事を言われた。
俺が落ち込んで居ると、何時もアイツが慰めてくれる。前にもあった・・・
あれはと付き合ったばかりの話だ。
俺は、一人暮らしを始めたばかりのの家に寄った。
「エド。お帰り・・・じゃ変かな?」
玄関の前で立っていた俺を、照れた顔で向え入れてくれた。
「いや・・・ただいま。。」
数ヶ月会えないだけで、こんなにも胸の奥が苦しくなる。
「今日はね、エドが帰ってくるから腕によりをかけて美味しいシチュー作ったの。」
「マジ!!早く食いてぇ・・・」
賢者の石の情報が何も掴めず、俺は落ち込んでいたが、の優しさにそんなのは消えた。
リビングに付き、俺とは食事を始めた。俺が持ってくる土産話を楽しそうに聞く。
「何時か、私もエドと旅したいなぁ・・・」
思いも寄らない言葉に俺は驚いた。
「駄目だ。」
「冗談だよ。本気にしないでよ・・・」
そう言ったの顔は少し悲しげだった。俺もを連れて旅をしたいと思っている。でも、あまりにも危険な旅。まだ、と旅をするのは俺が力不足だった。
「・・・」
「何?エド?」
「俺は、に何時も『お帰り』って言って貰いたいんだ。だから・・・」
そんな俺の言葉に驚いたような顔をした。すぐに何時もの太陽のような笑顔に変わった。
「解かった。私は何時でも『お帰り』って言ってあげる。だからエド・・・」
少し間を空けた。その顔は少し真剣さを増していた。
「迷った時は私が傍に居るからね。エドは独りじゃ無いんだから・・・全て自分の中に溜め込まないで。」
正直驚いた。は俺の心を読み取って居るんじゃないかって位に。それて同時に、こいつの言葉に救われた。
「・・・」
俺はを抱き締めた。今までの不安を吹き飛ばす位に・・・
「エド・・・?」
「ありがとう・・・・・・」
の方に手を置き、俺は口付けた。優しいキスを彼女に送った。
「エド・・・これからもずっと一緒に居ようね。」
「あぁ・・・勿論。」
俺の帰れる場所は、の傍・・・それが解かった。だから、俺が戻ってきた時は笑顔で『お帰り』と出迎えてくれ・・・。
FIN
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