舞台は東方司令部の一室。と言うよりも、毎度の事ながらロイの執務室で起こっています。
その部屋には、部屋の主(?)ロイとエド、それとハボックが居る。そして、彼等の恋人である、中佐、少佐、少尉も。
黙々と仕事をする中、彼等の話題が、恋人自慢大会に変わっていった。
「は私の為に煙草を減らしてくれているのだ。」
「それは、中佐のストレスが減ってるって事で、大佐の為って訳じゃないんじゃぁ・・・」
「そうそう。それに対し、は煙草なんて吸わねぇし。」
「でも、少佐は少佐で、キレると恐い・・・」
ハボックの言葉に、仕事をしていたの眉間に皺が寄った。
「中佐程では無いと思うぞ。」
エドの発言にの眉間にも皺が・・・
「少尉は少尉で、少々お節介な所があるな・・・」
そして、ロイの発言にの眉間にも・・・
「まぁ、女性陣で強いのは何と言ってもだな。」
「恐いの間違いじゃねぇの?」
後ろの女性陣はお構い無しの三人。だんだんと仕事をしていた三人の顔が強張って来た。
「そして、優しいのはやっぱっしょ。良く気が利くし・・・」
「だって・・・!!」
「「「煩い!!!!」」」
女性三人は机を思いっきり叩き、立ち上がった。その行動にビビル男性陣。
「大佐、休憩に行ってきます。」
は横の二人を連れ、執務室を出て行った。
「全く・・・煩いったらありゃしない・・・」
「ホントだよ・・・もう少し俺達の事考えてくれたって良いのに・・・」
「仕事も進まないしね。」
上から、、の順で言葉を発した。
「まぁ、息抜きに何時ものお店、行かない?、。」
仕事以外では、呼び捨てにする。勿論、軍人ではなく友人に戻れるからだ。
「あ、良いかも。」
「もち、オーケー!!」
三人はそのまま、イーストシティのメイン通りに歩いていった。
何時ものお店、そこはイーストシティでも有名なカフェテラスだった。
「やっぱ、落ち着くね。」
「そうだね。何頼む?」
はメニューを片手に、二人に言った。
「俺、レモンティー。アイスで。」
「私はコーヒー。同じくアイス。」
メニューを見ずに、とは言った。
「じゃぁ・・・私は・・・・カプチーノで。」
メニューを一通り見たのはだけだった。
「ホント、どうにかならないかな・・・?あいつ等。」
煙草を咥えながら、は言った。
「だよね。は恐く無いのに・・・・」
同じく、煙草を咥える。
「しかも何?俺ってキレると恐いとか言って・・・誰の行為だって感じ・・・・」
「「全くね。」」
との声が重なった。
「あ、さん。俺にも一本ください。」
「はい。どうぞ。」
は持っていたケースから一本煙草を取り出し、に渡した。
「あれ?、煙草吸うの?」
「うん、たまにね。ストレスたまると何かと苛々が・・・」
煙草に火を付けながら、は言った。
「私もこの頃吸う量増えて来ちゃって・・・何時もの2倍は・・・」
「は何時も咥え煙草だから余計でしょう?」
のキツイ突込み。
「でも、ロイは『減らせ』って煩くて・・・」
「人の気も知らねぇで・・・よく言うよ。馬鹿兄貴。」
うんうんと頷く女性二人。
「相変わらず、浮気癖治らないんだよねぇ・・・・」
「まだ浮気してるの!!」
身を乗り出す勢いで驚く。
「そうなの〜〜〜・・・全く・・・」
「まったく・・・馬鹿兄貴だよ・・・さんは綺麗で優しいのに・・・」
「そう言えば、ちゃんはどうなの?」
急に話題を振られ、戸惑う。
「何が・・・?」
「何がって・・・何処までいったとか?」
「キスぐらいはしたんでしょう?」
女子高校生のような会話。
「えっと・・・まぁ・・・キスは・・・」
「んで、先は?」
更に聞く。
「先って・・・ι」
顔を真っ赤にして俯く。
「もうHくらいしたんでしょう?」
「さん・・・直球すぎ・・・ι」
「え?これぐらいの会話普通でしょう?」
ね、。というティア。
「まぁね。私達、こう言うよく会話してるわよ。」
「マジっすか・・・ι」
すでに会話についていけない。
「でも、初体験はもう済んでるんでしょう?」
「さん・・・ι」
赤面状態の。
「さぁ、ぶっちゃけましょうか?vV」
「ティアさん、楽しまないでくださいよ・・・ι」
女のぶっちゃけ話は怖いと思う。
「んで、初体験は何時な訳?」
楽しそうに微笑みを浮べながらティアはに言った。
「さぁさぁ、言っちゃった方が楽だよ?」
も同様に楽しそうに笑を浮べた。
「・・・17の時です・・・」
は観念したのか、ぼそりと呟いた。
「・・・ちょっと遅くない?」
「そ・・・そうなんですか?」
ティアの言葉のオドオドしながらは言った。
「ま、これぐらいが普通でしょう?
ティアが早すぎただけよ。」
「え?そうかな?」
に言われ、は悩んだ。
「そうよ。初体験が12の時なんて・・・いくらなんでも早すぎよ。」
の発言にレモンティーを飲んでいたは吹き出した。
「マジっすか!?」
「うん。あの頃は若かったから・・・」
「今も若いでしょう。」
の発言に、はツッコミを入れた。
「・・・ま、その時の彼氏、即効でフッたけど。」
「何かあったんですか?」
「その彼氏、年上でね。
浮気したから殴り倒してフッてやったの。」
グっと拳を立てる。
その行動に何も言えなくなる。
「でもさぁ・・・ジャンでもこの頃満足出来ないんだよねぇ・・・」
「そうなの?」
の言葉に、疑問符を頭に浮べる。
「ハボック少尉なら、テクもあると思うけどなぁ・・・」
「さん!!此処公共の場だから!!」
話が裏に回り、は思わず声を上げた。
「別に大丈夫だって♪」
もうどうにでもなれ・・・そんな事を思うだった。
「で、何で満足しないの?」
「マンネリ・・・って言うのかな?何時も同じだから・・・
何時も優しく抱くからさ・・・たまには強引なのも良いかなぁって思うんだぁ・・・」
「だったら、自分から襲ってみるとか。」
の発言に、は納得したような顔をした。
「そっか。たまには自分から襲うのも良いかも。」
「いや・・・良いのか・・・?」
はぼそりと呟いた。
「でも・・・どうやって?」
「まずは押し倒して、両腕縛って・・・」
具体的な話に付いていけなくなったは、その場を離れようとした。
「ちゃんvV逃げないでねvV」
に捕まり、断念。
「一応ちゃんも聞いたほうが良いんじゃない?
エド君って童貞だったんでしょう?」
「・・・えぇ・・・まぁ・・・」
「へぇ・・・初体験の相手がかぁ・・・
なぁ、が知識積まなきゃvV」
二人して楽しそうに、具体的な話に持ち込んだ。
「で、腕縛ったらどうするの?」
「首筋から舐めてって、○○○かな?」(ご想像にお任せします。)
「へぇ・・・でも、巧く出来ないんだよねぇ・・・」
「それは、○○を○○して、んで○○を責めれば一発よ?」
耳を塞ぎたい衝動に駆られる。
「・・・俺、司令部に戻ります!!」
居たたまれなくなったは立ち上がった。
「えぇ〜〜。の方の話聞いてないよ?」
「俺の事は聞かないでください!!」
「いいじゃなvV減るものじゃないんだからvV」
「嫌です!!」
赤面しながら前面拒否。
「それじゃ、私達も司令部に戻りましょうか。」
そう言っては立ち上がった。
「そうだね。、司令部に帰ったらしっかり聞かせてもらうからね♪」
の微笑みにもう逃げ場は無いと悟っただった。
FIN
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