三人の父


水無月「今日は父の日だよ?覚えてる、ちゃん。」


「勿論。でも、何で三人?一人はマースパパでしょ
後は多分ロイ兄・・・てか兄貴でしょ?
後の一人は?」


水無月「腐腐腐腐腐不・・・」


「うわ!!不気味!!
んで、最後の一人は誰?俺の親父か?」


水無月「んな訳ないでしょ。最後の一人は・・・
軍の最高責任者、キング・ブラッドレイ大総統!!


「マジで!!?」


水無月「マジなのよ〜〜〜♪あの人は軍の父ですからvV
と言う訳で、それぞれ似合いそうな物リスト作ったから
これらを購入してくる事!!


「翼が買ってきてくれたんじゃないの?」


水無月「俺にそんな金は無い。
自分の父親にも何もあげてないんだから。」


「きっぱり言いやがったよ・・・こいつ・・・それと親父は大切にしやがれ。(殴)
えっと・・・
大総統にはYシャツ、パパにはスーツ一式、兄貴には香水か・・・
これ買ってくれば良いんだよな?」


水無月「うん。ガンバ。(頭を擦りながら)」


「でも、大総統にYシャツじゃ随分安上がりじゃないか?」


水無月「いや、父の日のプレゼントの定番ですよ?
でも、そこらへんで売ってるのじゃなくて、
専門店でも一押し!!しかも一番高い物を買ってくる事。」


「・・・マジで?」


水無月「だから最初に言っただろ?俺はお金が無いと。
ちゃんはお金持ってるでしょ♪」


「確かに・・・研究費用もそんなに手ぇつけてねぇから・・・
ま、いいや。いってきまーす。」


水無月「いってらっしゃ〜〜い」


数時間後、帰宅。


「買ってきたよ。」


水無月「ちゃんと全部買えたか?


俺はガキじゃねぇんだ。買えるに決まってるだろう?(少し怒り気味。)」


水無月「早速調べて見ましょう〜〜♪」


「楽しんでやがる・・・ι」


水無月「やっぱりYシャツだけじゃ味気ないな・・・」


「あ、じゃぁさ。こんなのどうかな?」


水無月「お、それいいね。じゃ、頑張れ。
(ガサゴソ)・・・ちゃん。ロイ宛ての香水、女物だよ?」


マジで?!どうしよう・・・」


水無月「後でリザ姉さんにでもあげなよ・・・ι
ヒューズは大丈夫だから、さぁもう一回買い物へレッツゴー☆」


「・・・はい。」



そして軍服に着替え、中央司令部へ。



「(仕事口調。)何故貴様までついて来るのだ?しかも軍服で・・・」


水無月「大丈夫vVナレーションになって見守るからvV」


「・・・ι」


では、管理人はナレーションに変わりますvV


「行動が早いな・・・ιだが、消えていないが?」


別に平気でしょ。さぁ、大総統の元へ行くんだ!!ちゃん!!


「・・・楽しんでいるな・・・水無月・・・」


――コンコン。


大総統「入りたまえ。」


「大総統閣下・・・失礼致します。」


大総統「おぉ、君。どうしたのだ?」


「えっと・・・これ、受け取って貰えますか・・・?(照れながら紙袋を差し出す。)」


大総統「何だ?これは。(笑いながら受け取る。)」


「えっと・・・今日は父の日なので・・・お世話になっている大総統閣下にプレゼントを差し上げようと・・・
迷惑でしたか?」


大総統「いや、嬉しいよ。ありがとう、君。(満面の笑み。)」


「いえ・・・受け取ってくれて私も嬉しいです///」


大総統「だが、普通は自分の父親に渡すものでは無いのか?」


「・・・私には父親が居ないので・・・」


大総統「・・・すまない。嫌な事を思い出させてしまったね。」


「いえ・・・平気です。」


大総統「プレゼント、あけても良いかな?」


「はい、勿論です。」


紙袋から出てきたのは少し青みがかったYシャツ。


大総統「これは・・・胸にワンポイントで六茫星の紋章が・・・」


「はい、Yシャツだけじゃ味気無いので、刺繍を入れてみました・・・お気に召しませんでしたか・・・?」


大総統「これは君が刺繍を入れてくれたのかい?」


「はい。裁縫得意なので。」


大総統「プロ顔負けの仕上がりだ・・・ありがとう。大事に使わせて貰うよ。」


「ありがとうございます。私も頑張ったかいがありました。(笑顔)」


大総統「私も何かお礼をしなくては・・・」


「いえ!!私が勝手にした事なので、お気になさらずに!!」


大総統「いやいや、これだけ素晴らしい物を貰ったのだ。・・・君の誕生日は何時だったか?」


「12月3日です。・・・いえ、本当にいいので!!」


大総統「誕生日は楽しみにしたまえ(笑顔)」


「・・・はい。では、私はこれで失礼致します。」


大総統「素敵な父の日のプレゼント、どうもありがとう。」


「こちらこそ、受け取ってくださってありがとうございます。」



それから、大総統はそのYシャツを着ていたとか・・・





「・・・緊張した・・・」


水無月「お疲れ♪次はヒューパパだよ?」


「・・・一番多いんだよな・・・」


水無月「ガンバvV俺が仕立ててやったんだから♪」


「・・・行って来る・・・」




軍法会議所へGO☆



「・・・ヒューズ中佐は居るか?」


受付嬢「あ、マスタング中佐。ヒューズ中佐なら資料室に居ますよ。」


「ありがとう(微笑)」


受付嬢「いえvV」



資料室へ・・・



「ヒューズ中佐、居るか?」


ヒューズ「お、。どうしたんだ?今日は非番だったろ?それに東方に戻ってる筈じゃ・・・」


「・・・(周りをキョロキョロと見渡す。)誰も居ないな・・・
パパ、父の日のプレゼント。(大きな包みを渡す。)」


ヒューズ「お、何だ?開けてもいいか?」


「うん。いいよ。」


(包みを開ける)


ヒューズ「お、スーツ一式。」


「今度そのスーツ着て一緒に買い物しようね。」


ヒューズ「〜〜〜vV(抱き付き)本当にありがとうvV俺は嬉しいよ〜〜〜vV」


「いや・・・抱きつかなくても・・・」


ヒューズ「俺なりの愛情表現だ。」


「(はたから見たらやばいって・・・ι)取り合えず、これだけ渡しに来たんだ。すぐにイーストに戻らなきゃ・・・」


ヒューズ「そうか・・・今度来た時はゆっくりしていけよ♪」


「うん。ママとエリシアに宜しくって伝えといてね。」


ヒューズ「あぁ、解かった。」


「んじゃ、またね〜〜。」


ヒューズ「またな、。」





最後はマスタング家。


「・・・兄貴、帰ってるか?」


ロイ「どうした?。」


「これ、やる。(香水の箱を投げる。)」


ロイ「・・・私の誕生日はまだ先だが・・・?」


「一応父の日のプレゼント。
マスタング家の長男で、大黒柱っしょ。だから。」


ロイ「・・・〜〜〜vV(泣きながら抱きつこうとする。)


「(ロイの顔を足で踏み、止める。)泣くな、叫ぶな、抱きつくな。」


ロイ「抱き付き位いいだろう・・・」


「・・・今日だけだからな・・・(溜め息)」


ロイ「〜〜vV(抱き付き。)」


「そんなに嬉しかったか?」


ロイ「勿論だ。に錬金術の本以外をプレゼントされたのは初めてだからなvV」


「(だから翼は香水を選んだのか・・・)」


ロイ「何か言ったか?。」


「何にも。」


ロイ「(の頬にキス。)本当にありがとう。。」


「///親近相姦・・・///」


ロイ「昔はこれぐらい毎日やっていただろ?」


「何時の話だよιまったく・・・」


ロイ「ありがとうvVvV」


「あぁ・・・」





水無月「いや〜〜〜。皆喜んでくれて俺は嬉しいよ(ほろり)」


「お前も親父に何か買って来い。」


水無月「いや、お金ないから無理。何にも買えない。」


「・・・ιまぁ、今回はありがとな。皆喜んでくれたし・・・ほら。(紙袋を渡す)」


水無月「え?何?」


「お前にプレゼント。」


水無月「いや、俺作成者だし・・・別にいらねぇよ?」


「いいから受け取っとけ。」


水無月「中身は何?ま、まさか錬金術の本って事は無いよね?」


「無い。」


水無月「良かった〜〜〜・・・(ガサゴソ)煙草1個。」


「ん。だってそれぐらいしか思い浮かばなかったし。
一応は翼も俺の親って事だからさ。」


水無月「ありがたく貰っとく♪」



END