執務室には俺とお兄ちゃん、リザさん、エドが居る。って此処までは良いんだけど・・・
エドは入ってくるなりお兄ちゃんに喧嘩売ってるし、クソ大佐(お兄ちゃん)はそれを買って、仕事が進まなくなって、リザさんは呆れ顔で二人の事見守ってるし・・・俺の怒りが鰻上がり昇って行く・・・
「無能大佐!!」
「なんだと!豆粒錬金術師!」
「だぁれぇがぁミジンコドちび錬金術師だ!!」
そこまで言われてねぇだろう・・・・苛々が遂に頂点に達した時、俺の中で何かが切れる音がした。
そのまま俺は手近にあった机を思いっきり叩いた。
まっ二つに割れる机。(どんだけの力があるんだ?俺は・・・(泣))(『夏だ!ワカメだ!フンドシだ!』参照。By,作者)
「煩ぇ!大佐!さっさと仕事終らせてください!!エド!用が無いなら出て行け!!」
エドは俺がキレたのが恐いらしく、凄い速さで執務室を出て行った。お兄ちゃんはリザさんと何か話してるみたいだけど・・・敢えて無視。
「ホークアイ中尉、何故マスタング少佐は怒っているのだ?」
「多分アレですね・・・」
お兄ちゃんは首を傾げる。タラシなら解かる筈なんだけど・・・・(酷!)
そしてリザさん、それ以上何も言わないでください・・・(泣)
「アレとは何だ?」
「言えません。」
サラリと言い切ったリザさんに、更に首を傾げるお兄ちゃん。何も言わなかったリザさんに感謝。(泣)
そして、それ以上何か聞く気なのか・・・・?クソ兄貴・・・(怒)あぁ・・・イラつく・・・
「大佐・・・仕事しろって言いましたよね・・・・?」
腰に掛かっている銃を右手に持ち、俺は安全装置を外す・・・・半分は脅し、残りの半分は・・・八つ当たりで。
そんな俺の行動に怯えたお兄ちゃんは、せっせと書類を書き始めた。
取り敢えず何時も通りの日常が戻った。(ただ一つを除けば。)
勤務終了時刻。俺はさっさと荷物を纏め、エドの待つ宿屋に向った。
宿に着くなり、エドから質問と詫びの言葉が降って来た。俺は無視を決め込みベットに潜り込んだ。
「なぁ・・・・・・何で怒ってるんだ?俺なんかしたのか・・・?」
煩い・・・
「・・・」
「煩ぇ!!静かに寝かせろ!!豆!!」
「・・・・ι」
何時もなら絶対に言わない暴言を吐く俺に怯えるエド。俺の苛つきも限界を超えた。
「俺は疲れてんだ!!起こしたら殺すぞ!!」(恐!!)
「はい・・・・ι」
エドの返事を聞き、俺は布団に入り、夢の中に落ちて行った・・・。
次の日、冷静に戻った俺は、周りの皆に昨日の事を謝りに回った・・・
お兄ちゃんには泣かれ、エドはまだ怯えていて、俺に近付こうとしない。
リザさんは生理痛に良く効く薬をくれた。(内緒で)
結局、俺の体調をわかっていたのはリザさんだけだった・・・・って当たり前か・・・同じ女だから・・・
FIN
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