――貴女を我のモノにしたい・・・――







見つめていたい








「一色?どうしたの?」


ぼーっと空を眺めている一色を心配しては問い掛けた。


「何でもないですよ。姉さん。」


「そう?それなら良いんだけど・・・」


そう言うとは一色の横に腰を掛けた。


「この頃一色変だよ?物思いに耽るっていうか・・・悩みでもあるの?」


「いえ、そんな事無いですよ。」


一色は笑顔でに言った。


「そう言えば・・・一色に話して無い事があったんだ。」


「何ですか?」


「私ね・・・結婚するかも。」


「え・・・?」


驚いた表情でを見つめる。


「でも、家を出て行く気はないよ。あの人と一緒に此処で暮らすつもり。
父様も許してくれたから。」


「そう・・・ですか・・・」


「嬉しくないの?一色?」


「いえ・・・おめでとうございます。姉さん。」


極力不自然じゃない笑顔をに向ける。


「ありがとう。」


弟に祝いの言葉を言われ、満面の笑みになった。




その夜。一色はの部屋へ行った。


「姉さん。少し話があるんですが・・・」


「鍵なら開いてるよ?」


部屋の中からの声がして、一色は部屋へ入った。


「どうしたの?こんな遅くに・・・」


「ちょっと話がしたくて。」


ベットに腰を掛けているの隣に一色は座った。


「姉さんの結婚相手とはどんな人なんですか?」


「とても優しい人だよ。私を大事に思ってくれて・・・」


少し照れながらは一色に写真を見せた。


「・・・この人に姉さんを取られるのか・・・」


一色は写真を持ちながら呟いた。


「え?」


が声を出した途端、一色は彼女を組しきった。


「い・・・一色?」


「姉さん・・・我は何処の馬の骨かわからない方に貴女を渡したくない。」


の両腕を頭の上で一纏めにした。


「一色!!ちょっとやめて!!」


「嫌です。」


そう言い放つと、空いている手での服を脱がし始めた。
ブラを外し、胸の膨らみを揉んだ。


「い・・・そう・・・やめて・・・」


目尻に涙を溜めながら必死に抵抗をする。
一色は何も言わず、胸の頂きを口に含んだ。


「や・・・あ・・・」


の口から段々と甘い吐息が吐かれる。


「気持ちいですか?姉さん?」


「何で・・・こんな・・・事・・・するの・・・」


「何でって・・・我は貴女が好きだからですよ。」


の腕を近くにあったベルトで縛り、秘所に手を進めた。


「聞こえますか?貴女の厭らしい音が。」


わざと音を立てながら秘所を弄ぶ。


「あ・・・ん・・・ふ・・・」


は必死に声を抑えようと下唇を噛み締める。


「溢れてきてますよ?指一本じゃ足りないみたいですね。」


そう言うと、指を増やし始めた。


「ん・・・あぁ!!」


「随分と淫乱なんですね・・・あの男の前でもこうやって腰を振ってたんですか?」


「ち・・・違!!」


が否定の言葉を出そうとした時、彼女の唇を自身の唇で塞いだ。


「ん・・・ふぅ・・・」


キスをしながら一色はチャックを下げ、自身を取り出し、秘所にあてがった。


「一色・・・はや・・・く・・・」


理性をなくしたは焦らす一色を見上げた。


「仕様が無いですね・・・」


そう言うと、一色はを貫いた。


「あぁ!!ん・・・は・・・ぁ!!」


「凄い締め付けですね・・・すぐにでもイってしまいそうですよ・・・」


だんだんと旋律を早め、奥まで貫く。
淫らな音と甘い声が部屋に響き渡った。


「い・・・そ・・・もう・・・!!」


限界が近くなったを見ながら、一色は一旦旋律を止めた。


「一色・・・?」


「手を外しましから、自分で動いてください。」


手を縛っていたベルトを外し、を自分の上に乗せた。


「は・・・ん・・・ふ・・・ぅ!!」


一色の胸に自分の手を置き、腰を動かし始めた。


「本当に淫乱ですね。でも、これ位の動きじゃ物足りないでしょう?」


彼女の腰を掴み、下から突き上げるように腰を動かした。


「もう・・・ちょっと・・・ゆっくり・・・ぃ!!」


「無理ですよ・・・我も限界が近いですし・・・」


「あ・・・ん・・・ふぅ・・・はぁ・・・!!
も・・・イ・・・くぅ・・・!!」


「姉さん・・・好きです・・・誰にも渡したくない・・・」


「あぁぁぁ!!」


「姉・・・さん!!」


は背中を反らせて絶頂に達した。
同時に強い締め付けを受け、一色も彼女の最奥に熱を放った。




事情の疲れからか、はそうそうに寝入ってしまった。


「もう、貴女は我のモノですよ・・・姉さん。」


隣で寝るの唇にキスを落とすと、一色は自室に帰って行った。




FIN