「今日もサイト更新してるかな〜〜〜?」
一人の少年(?) が、パソコンの前に向かってカチカチとマウスを鳴らし何時も通りお気に入りのサイトを調べている。
彼の名前は (高校2年生)。小柄と言うよりハッキリ言って中学生以下の身長をしている。(ちなみに身長は151cm)男っぽいナリをしているが実は女。
「あ!此処のサイト、新しいドリーム小説UPしてる〜〜〜!」
ちなみに、今彼女が見ているサイトは、テニスの王子様の夢小説サイト。一応女の子はしているらしい。
「手塚も良いけど・・・・菊丸も良いよな・・・はぁ〜〜〜・・・・現実世界にこんな奴いねぇかな・・・・・」
居る訳ないか。と呟き、飲み物を取りに行こう立った時、足元に魔方陣が現れた。
「な、何だ?」
そのままは魔方陣に吸い込まれていった。
GAME1:異世界転送?!
――ドサ!
鈍い音と共に落ちた。
「イテテテ・・・・此処、何処だよ・・・・?」
「ねぇ、どうでも良いけど退いてくんない?」
の下から声がしてきた。
「あ、わりぃ。」
は慌てて退いた。無愛想にこっちを見る少年。
「越前リョーマ?」
「何で俺の名前しってんの?あんた。」
「マジで?」
が落ちた場所。越前リョーマの家だった。
呆気に取られているの上から、部屋にあった家具が落ちてきた。リョーマはさっきの事もあって軽々とかわした。は自分のテニスバッグに潰された。鈍い悲鳴が聞こえた。
「テニスバッグ?あんたテニスすんの?」
潰されているを心配もせずに、リョーマは質問をした。
「あ・・・あぁ、一応な。」
少し咳き込みながらは答えた。
「へぇ〜〜〜」
「たく・・・災難だぜ・・・立ち上がったら急に魔方陣みたいなのが出てきて・・・・」
は自分の上に落ちてきたテニスバックをそこらへんに置き、立ち上がった。
「魔方陣?」
リョーマは嫌な予感がした。
「どうした?」
「いや・・・心当たりがあるから・・・・・取り敢えずあの人に電話してみよう。」
「あの人?」
「そう。黒魔術とか使いそうな人。」
「黒魔術・・・・」
おそらく、リョーマの言った人と、の頭に浮かんだ人は同一人物だろう。
リョーマは携帯を手に取り、さっき話していた人物に電話をした。
「あ、不二先輩っすか?リョーマです。」
黒魔術を使う張本人が電話出た。
『着信表示で解るよ、それぐらい。どうしたんだい?』
「不二先輩、今黒魔術とか使ってました?」
『うん、よく解ったね。』
大きなため息をつくリョーマ。
「今、魔方陣に吸い込まれたとか言ってる奴が俺の目の前に居て、もしかしてと思って聞いてみたんすよ。」
『あぁ、そうなの?ごめんね、失敗したみたい。』
「先輩・・・・取り合えずまた後で掛け直します。」
『わっかた。』
リョーマは携帯のoffボタンを押した。
「どうっだった?」
リョーマは取り合えず不二との会話をに説明した。
「俺・・・帰れるのか?」
「わからない。一応親父達にも話さなきゃな。」
すくっと立ち上がってドアの方にむかうリョーマ。
「早く来いよ。ドンくさい。」
「ど・・・待てよ!」
も急いでリョーマの後を追った。
「と言う訳だから。」
1階に下りたとリョーマは、両親と居候・奈々子にの事を話した。
「じゃぁ、暫くは此処に居るんだな?」
「はい。」
南次郎の言葉に素直に返事をする
「この家で居候でもするか?」
「え?!でも、ご迷惑でしょう?」
突然の申し出に、は驚いた。
「行く当てがねぇなら別に良いだろう?」
は返答に困った。別に居候でもいいのだが、なにしろ学校生活が一番に気になったからだ。で、の出した答えは・・・
「よろしいんですか?」
「あぁ、別に良いだろう。・・・・ところでお前の名前は?」
「あ、ごめんなさい。自己紹介まだでしたね。 と言います。」
「?女みたいな名前だな。」
「女です。」
キッパリと言い切ったに少し戸惑う四人。
「女?」
戸惑いながらもリョーマは聞き返した。
「うん。」
そう返事をするだけの。
「ちゃんはいくつなんだ?」
同じく戸惑い気味の南次郎もに歳を聞いた。
「今年で17です。」
「17・・・・」
多少の間。1名放心状態。(リョーマ)自分と同い年に見えたから尚の事。
「しかたねぇ、学校の方は、リョーマと同じ学校にするか。」
「リョーマと一緒?」
「そ。今年から青春学園中等部の1年生だから、ちゃんも同じ学校の方が良いだろう?何かと心配だから。」
「学年は・・・3年生が良いです・・・・」
は、一年生じゃ勉強がつまらないと言うような顔をした。
「ま、その方がよさそうだな。よし、そうと決まったらババァに電話だ。」
そう言うと、南次郎は立ち上がり電話の方に向かった。
「。テニスすんだろう?少し打たないか?」
「良いよ。ラケット持ってくる。」
「俺も。」
そう言うと、二人は2階に上がっていった。
ラケットを持って、寺のテニスコートに向かった。
「リョーマからサーブどうぞ。」
「ん。」
そう言うと、リョーマはポケットからボールを取り出した。
――ツイストサーブか・・・・あれ顔面に来るからな〜〜〜・・・――
などと少し余裕の彼女。もちろんリョーマは容赦無くツイストサーブを打ってきた。彼女はリターンでリョーマの足元にボールを打ちつけた。
「にゃろう・・・」
「どうした?どんどん来いよ。」
その二人の光景を少し離れた所から南次郎が覗いていた。
「とんだ女だな・・・アイツは・・・・」
何か面白いものを見つけたかのような目をして、リョーマととの試合(?)を見ていた。
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