「へ〜〜・・・・こんなコートなんだ。」
がコートで最初に見つけたのはリョーマだった。
「リョーマ、何やってるんだ?」
「・・・・何って、見れば分かるだろう?」
無愛想に答えたリョーマ。その後ろには青学男子テニス部のレギュラーが居た。
「おっちび!その子誰にゃ?」
リョーマに抱きついたのは、菊丸だった。
「菊丸先輩、やめてください・・・・」
抱きついた手を離し、菊丸はの方によってきた。
「何々?入部希望者?何年生?何で私服なの?」
菊丸はに質問の攻撃(笑)。は助けてと言わんばかりの顔でリョーマを見る。一方、リョーマは知らないと言うようにそっぽを向いてしまった。
「何しているんだ!菊丸!」
急に菊丸の後ろから怒鳴り声がした。テニス部部長の手塚だった。
「菊丸!グラウンド20週!」
「手塚〜〜〜・・・・これには訳が・・・・」
「問答無用!10週追加するぞ・・・・」
悲鳴を上げながら菊丸はグラウンドに出て行った。その姿を見て呆気にとられてしまった。
「おー、。来たか。」
手塚の後ろから出てきたのは、当部活顧問・竜崎先生だった。
「あ、竜崎先生。この節はお世話になりました。」
フェンス越しにお辞儀をする。
「丁度いい、少し打って行かないかい?」
「良いんですか?」
「もちろんだよ。あっちから入っておいで。」
竜崎先生が指を指す方向に足を運び、コート内に入った。
「ちょいと皆。集まっておくれ。」
先生の掛け声でコート内に居た部員が集まった。
「明日から此処のマネージャーになって貰う、だ。」
何時の間にかマネージャーになっている。もちろん、の了承済みだった。
「竜崎先生、お言葉ですが、マネージャーは要らないかと思うんですが・・・」
「良いんじゃない?手塚。一人位居た方が大石だって助かるでしょう?」
手塚の後ろから顔を出したのは不二だった。
「あ、不二さん。この節はどうも。」
黒い笑顔を浮べながら彼女は不二に挨拶をした。
「君がさんだよね?こんにちは。」
二人の後ろには黒い焔が渦巻いていた。
(ちゃんと元の世界に戻してくださいよ?)
(僕も方法を探してるから大丈夫だよ。)
不二ととのテレパシー。不二は開眼をしている。それを見て恐がる部員達。
「と・・・兎に角、マネージャーは必要ありません。」
「そう言うな、手塚。じゃぁ、誰かと試合をしてみたらどうだ?」
突然の出来事に回りはビックリした。一方は余裕の表情。
「どうせなら、力の強い奴が良い。」
「そうだね・・・河村か桃城あたりが・・・」
「俺、やります!!」
手を上げて桃城が名乗りをあげた。
「力といったらこの俺!俺に任せてください。」
「どうする??」
竜崎先生は横に居るに聞いた。
「俺は誰でも良いや・・・」
面倒臭いと言わんばかりの。その姿を見てカチンと来た桃城。
「俺が力でこんなチビに負けるわけないっすよ。」
「いい度胸じゃねーか?桃城クン。負かせてやるよ。」
そう言うと、持っていたテニスバックからラケットを取り出した。
「ワンセットマッチ。サーブは桃城クンにあげるよ。」
近くに転がっていたボールを持つと、桃城に向って投げた。
「大した自信だな。んじゃ行くぜ!!」
スピードとパワーのあるサーブ。もちろん、リョーマと同じように足元に叩き返した。
「どうした?どんどん来いよ。」
「今のは手加減しただけだ。次こそ・・・!!」
サービス取れずの桃城。もちろん0‐6での圧勝。
「大したこと無いじゃん。んじゃ、これから宜しくな。テニス部の皆さん。」
ニッコリ笑顔で部員に改めてお辞儀をした。桃城、再起不能。
次の日から青学の学生となった。もちろん女で。でも何故か制服は学ラン・・・。
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