ついた先は、ショウ・タッカーの家。中にはビニールシートが被さった遺体と、中央から来たヒューズ中佐、アームストロング少佐が居た。
「ヒューズ中佐、アームストロング少佐、お久しぶりです。」
は彼らの前に立ち、お辞儀をした。
「いおい・・・マスタング大佐さんよぉ・・・俺ぁ、生きてるタッカー氏を引き取りに来たんだが・・・およ・・・」
ヒューズは言いながらタッカーの遺体の傍にしゃがみこんだ。
「死体を連れて帰って裁判にかけろってか?」
悪態を付くようにヒューズは言った。
「こっちの落ち度は解かっているよ。兎に角見てくれヒューズ中佐。」
頭痛がしたのか、頭を押さえながらロイは言った。
「ふん・・・自分の娘を実験に使うような奴だ。天罰がくだったんだろうよ。」
そう言いながらヒューズはシートをめくり上げた。
「うええ・・・案の定だ・・・」
も横から覗き込もうとした。
「あ、お前は見ないほうがいいぞ。。」
「あ・・・はい・・・」
少しだけ見えた、紅い血。
「マスタング大佐・・・」
「ん?なんだね?」
「少し気分が悪くなったので・・・外の空気を吸ってきます・・・」
死体を少し見ただけで気分が悪くなったは外に出ることにした。
「あ、。護衛をつけてけ。」
表に出ようとするをヒューズが止めた。
「大丈夫ですよ。中佐。」
「いや・・・今回も"奴"の仕業かもしれねぇ・・・」
「"奴"?」
聞き慣れない言葉には首を傾げた。
「あぁ、国家錬金術師ばかり狙う"傷の男(スカー)"だ・・・」
「国家錬金術師・・・」
は何を思ったのか、全力で部屋を出て行った。
「おい!!!!」
後ろからかけてくる声などお構い無しに。
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