朝早く起きたレイムは身支度をはじめ、朝食の私宅をしようと台所に立った。
食事の支度が一段落着いた頃、ロイも起きてきた。


「お兄ちゃん、おはよう。」


「おはよう。。」


朝食をリビングのテーブルに並べる。


「何故私服なのだ?」


「当たり前じゃん。エドの所に向うから。」


「仕事が来ているのだが?」


朝食を食べようとしたの手が止まった。


「マジ・・・?」


「マジだ。だから今日こっちに来いと言ったのだが。」


手に持っていたトーストを皿の上に戻し、は立ち上がった。


「どうした?」


「エドに連絡する・・・」


落ち込みながら彼女は電話の方へ向った。


第八章『山積の仕事』


『はい、こちら技師装具のロックベルです。』


昨日の一回目と同じ女性が電話にでた。


「朝早くにすみません。エドワード氏は起きておりますか?」


『まだ寝ているみたいですが・・・昨日の方ですか?』


「はい。・マスタングです。では、アームストロング少佐は・・・」


『少佐は起きていますよ。今変わりますね。』


「はい。」


数秒の時間の後、電話にアームストロングが出た。


少・・・中佐。どうなさいました?』


「少佐、悪いけどエドに伝言頼める?」


『勿論ですとも。』


「仕事があるから今日、そっちに向えない。だけで言いや。」


『解かりました。我輩からも一言宜しいでしょうか?』


「ん、何?」


『昇格、おめでとうございます。マスタング中佐。』


「ありがとう。」


祝いの言葉には少し照れた声で返事を返した。


「・・・何か声が聞こえるけど・・・」


電話越しに煩い声を聞いた


『エドワード殿が起きたみたいですな。今変わります。』


か!!』


「早いね・・・出るの。」


『当たり前だろう!!どうしたんだよ!?こんな朝早く!』


「急に仕事が入っちゃって・・・今日中には向えそうに無いんだ。」


『そっか・・・』


落ち込むエドの声。の表情も少し暗くなった。


『んじゃ、俺の機械鎧の修理が終ったら連絡いれる。』


「うん・・・ごめんな・・・エド・・・」


『良いって。仕事じゃしょうがないだろ?それと、賢者の石の情報が入ったんだ。』


「マジ?」


『マジマジ。ティム・マルコーって人が賢者の石の研究をしてて、その研究所が中央にあるんだ!』


「んじゃ、落ち合うのはセントラルでって事だな。」


『そう言う事になるな。・・・暫く会えなくて寂しいだろうけど・・・』


「エド・・・」


会えない寂しさは昔に経験しただが、やっぱり寂しさは慣れないものだった。


『会った時は覚悟しとけよ?』


「な・・・///何言ってんだよ!!馬鹿豆!!!」


『お、今日は電話切らないんだな。』


「これ以上変な事抜かすと、切り刻むぞ!!」


『はいはい。じゃ、セントラルで。』


「馬鹿豆・・・浮気すんなよ。」


『するわけねぇだろ!!!』


「んじゃ〜な〜♪」


!!ちょっと・・・』


――ガシャン。


エドの言葉を聞かず、は電話を切った。


「さーて・・・着替えてくるか・・・」


「そしたらセントラルに向うぞ。」


「は?」


廊下に向うドアを開けようとした時、ロイが口を開いた。


「セントラルに向うと言ったんだ。お前の師匠が来ているみたいではないか。挨拶をしておこうと思ってな。」


「何でそんな情報が・・・?」


「ヒューズに昇格の知らせを入れた時に聞いてな。」


「仕事は?」


「今日は非番だ。」


してやられたと頭を抱える


「レイムは中央司令部に顔を出さなければいけないから、軍服着用だ。」


「はいはい・・・」


ロイが食事を食べ終える頃、が降りてきた。


「では、行くとするか。」


「俺、飯まだ・・・」


「列車の中で食べれば良いだろう。昼には行くと伝えたからな。早く行くぞ。マスタング中佐。」


どこか嫌な笑みを浮べるロイ。そんな彼に何も言えないまま、は後を追った。




NEXT

おまけ。

に強制的に電話を切られてしまったエドはと言うと・・・


「俺が浮気するような奴に見えるのか・・・?彼奴は・・・」


「エド?浮かない顔してどうしたの?」


「何でもねぇよ!!」


「兄さん・・・に振られたの?」


「んな訳ねぇだろ!!!!」


ウィンリィとアルに遊ばれていたのだった。



NEXT