『はい、こちら技師装具のロックベルです。』
昨日の一回目と同じ女性が電話にでた。
「朝早くにすみません。エドワード氏は起きておりますか?」
『まだ寝ているみたいですが・・・昨日の方ですか?』
「はい。・マスタングです。では、アームストロング少佐は・・・」
『少佐は起きていますよ。今変わりますね。』
「はい。」
数秒の時間の後、電話にアームストロングが出た。
『少・・・中佐。どうなさいました?』
「少佐、悪いけどエドに伝言頼める?」
『勿論ですとも。』
「仕事があるから今日、そっちに向えない。だけで言いや。」
『解かりました。我輩からも一言宜しいでしょうか?』
「ん、何?」
『昇格、おめでとうございます。マスタング中佐。』
「ありがとう。」
祝いの言葉には少し照れた声で返事を返した。
「・・・何か声が聞こえるけど・・・」
電話越しに煩い声を聞いた。
『エドワード殿が起きたみたいですな。今変わります。』
『か!!』
「早いね・・・出るの。」
『当たり前だろう!!どうしたんだよ!?こんな朝早く!』
「急に仕事が入っちゃって・・・今日中には向えそうに無いんだ。」
『そっか・・・』
落ち込むエドの声。の表情も少し暗くなった。
『んじゃ、俺の機械鎧の修理が終ったら連絡いれる。』
「うん・・・ごめんな・・・エド・・・」
『良いって。仕事じゃしょうがないだろ?それと、賢者の石の情報が入ったんだ。』
「マジ?」
『マジマジ。ティム・マルコーって人が賢者の石の研究をしてて、その研究所が中央にあるんだ!』
「んじゃ、落ち合うのはセントラルでって事だな。」
『そう言う事になるな。・・・暫く会えなくて寂しいだろうけど・・・』
「エド・・・」
会えない寂しさは昔に経験しただが、やっぱり寂しさは慣れないものだった。
『会った時は覚悟しとけよ?』
「な・・・///何言ってんだよ!!馬鹿豆!!!」
『お、今日は電話切らないんだな。』
「これ以上変な事抜かすと、切り刻むぞ!!」
『はいはい。じゃ、セントラルで。』
「馬鹿豆・・・浮気すんなよ。」
『するわけねぇだろ!!!』
「んじゃ〜な〜♪」
『!!ちょっと・・・』
――ガシャン。
エドの言葉を聞かず、は電話を切った。
「さーて・・・着替えてくるか・・・」
「そしたらセントラルに向うぞ。」
「は?」
廊下に向うドアを開けようとした時、ロイが口を開いた。
「セントラルに向うと言ったんだ。お前の師匠が来ているみたいではないか。挨拶をしておこうと思ってな。」
「何でそんな情報が・・・?」
「ヒューズに昇格の知らせを入れた時に聞いてな。」
「仕事は?」
「今日は非番だ。」
してやられたと頭を抱える。
「レイムは中央司令部に顔を出さなければいけないから、軍服着用だ。」
「はいはい・・・」
ロイが食事を食べ終える頃、が降りてきた。
「では、行くとするか。」
「俺、飯まだ・・・」
「列車の中で食べれば良いだろう。昼には行くと伝えたからな。早く行くぞ。マスタング中佐。」
どこか嫌な笑みを浮べるロイ。そんな彼に何も言えないまま、は後を追った。
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おまけ。
に強制的に電話を切られてしまったエドはと言うと・・・
「俺が浮気するような奴に見えるのか・・・?彼奴は・・・」
「エド?浮かない顔してどうしたの?」
「何でもねぇよ!!」
「兄さん・・・に振られたの?」
「んな訳ねぇだろ!!!!」
ウィンリィとアルに遊ばれていたのだった。
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