(此処は何処?)
真っ白な空間に一人の黒髪の女性が見えた。
『観世・・・・?』
『正解。』
観世音はの前に立った。
『本当に羽衣を取りに行くのか?』
『行く。じゃないと足手まといになるから。』
『だが、お前の・・・』
そう言いかけた観世音の唇に自分の人差し指を当てた。
『それ以上は言わないで。わかってるから。』
『そうか・・・金髪のお前も好きだったんだがな・・・』
『私的には、この目が嫌いなの。禁忌の子だと言う証の・・・』
『そのうち、天界から収集が掛かるぞ。』
『それも覚悟の上。羽衣を取りに行けば・・・その瞬間から私は・・・』
――そう、羽衣を手にして、神の力を元に戻せば・・・その瞬間から・・・私は・・・――
「さん、朝ですよ。」
八戒の声で、は覚醒した。
「おはようございます。」
「おはよう。八戒さん。」
そう言うと、ベットから身を起こし、身支度を始めた。
「終ったら玄関まで来てくださいね。大方用意は終っていますから。」
「解かったわ。」
八戒はそう言い残すと部屋から出て行った。
数分たった頃、は玄関に向った。
「行くぞ。」
三蔵の言葉を待っていたかのように皆、ジープに乗り出した。北にある洞窟を目指して。
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