「……何でリョーマが俺のベットに寝てんの?
俺、昨日何かしたのか?」
昨日の事を覚えていない。
彼女が固まっていると、リョーマがモゾモゾと動いた。
「…おはよう…」
「おはよう…リョーマ…何で此処に居んの?」
「…昨日の事覚えて無いのか?」
「え?俺昨日何かしたのか?」
「……知らないならいい…」
そう言うとリョーマはベットから体を起こし、ドアの方へ向かった。
「さっさと支度しないと遅刻するよ。」
そう言い残して、彼は自室に戻った。
「遅刻…?」
傍にある目覚まし時計を見て、は固まった。
「ぬぉ!!後30分しか無いじゃん!!」
さっきの事など忘れ、いそいそと着替えをする。
「リョーマ!!行くぞ!!」
朝飯も食べないまま、は玄関に向かった。
「朝飯は…?」
「俺が購買で奢ってやる!!手塚に走らされたくなかったらさっさと行くぞ!!」
行ってきますと言う声と同時に、は家を出て行った。
「…行ってきます。」
テニスバックを肩に掛け、呆れながらの後を追った。
「先輩♪」
「桃!!おはよ☆
あ、リョーマ!!」
二人乗りをしている桃城とリョーマ。
「急がないと部活遅刻しますよ〜。」
「解ってらぁ!!」
叫びながらは走るスピードを早めた。
「じゃ、俺達は先に行ってるから。
頑張ってね。。
あど朝飯よろしく。」
リョーマがそう言うと、桃城は自転車のスピードを早めた。
「手前ぇ等!!先輩を敬え!!
薄情者〜〜!!」
の叫びなんてお構いなしに、二人は学校へ向かった。
「お…おはようございますι」
「☆ぎりぎりセーフ♪」
茶化すように菊丸が言った。
「リョーマ!!桃!!俺を置いてくとは良い度胸じゃねぇか・・・」
額に青筋を立てながら着替え中のリョーマと桃城の後ろに立った。
「・・・一応女なんだから、部室に来たりすんなよ・・・」
「別に俺は構わない。」
自分自身で女と認めていない。
「はい、着替え終わり。先に行ってるぞ〜〜〜。」
下にテニスウェアを着ていたのか、制服を脱ぎさっさとコートに向った。
「・・・部長、あのままで良いんですか?」
「女子更衣室で着替えるように言うしかないだろう。」
年頃の男が多いからな、と呟きながら手塚は部室を出て行った。
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