「えっと……?」


朝起きたの横には寝息を立てるリョーマ。


テニスの王子様:GAME5 朝


「……何でリョーマが俺のベットに寝てんの?
俺、昨日何かしたのか?」


昨日の事を覚えていない
彼女が固まっていると、リョーマがモゾモゾと動いた。


…おはよう…」


「おはよう…リョーマ…何で此処に居んの?」


「…昨日の事覚えて無いのか?」


「え?俺昨日何かしたのか?」


「……知らないならいい…」


そう言うとリョーマはベットから体を起こし、ドアの方へ向かった。


「さっさと支度しないと遅刻するよ。」


そう言い残して、彼は自室に戻った。


「遅刻…?」


傍にある目覚まし時計を見て、は固まった。


「ぬぉ!!後30分しか無いじゃん!!」


さっきの事など忘れ、いそいそと着替えをする。


「リョーマ!!行くぞ!!」


朝飯も食べないまま、は玄関に向かった。


「朝飯は…?」


「俺が購買で奢ってやる!!手塚に走らされたくなかったらさっさと行くぞ!!」


行ってきますと言う声と同時に、は家を出て行った。


「…行ってきます。」


テニスバックを肩に掛け、呆れながらの後を追った。




先輩♪」


「桃!!おはよ☆
あ、リョーマ!!」


二人乗りをしている桃城とリョーマ。


「急がないと部活遅刻しますよ〜。」


「解ってらぁ!!」


叫びながらは走るスピードを早めた。


「じゃ、俺達は先に行ってるから。
頑張ってね。
あど朝飯よろしく。」


リョーマがそう言うと、桃城は自転車のスピードを早めた。


「手前ぇ等!!先輩を敬え!!
薄情者〜〜!!」


の叫びなんてお構いなしに、二人は学校へ向かった。




「お…おはようございますι」


☆ぎりぎりセーフ♪」


茶化すように菊丸が言った。


「リョーマ!!桃!!俺を置いてくとは良い度胸じゃねぇか・・・」


額に青筋を立てながら着替え中のリョーマと桃城の後ろに立った。


・・・一応女なんだから、部室に来たりすんなよ・・・」


「別に俺は構わない。」


自分自身で女と認めていない


「はい、着替え終わり。先に行ってるぞ〜〜〜。」


下にテニスウェアを着ていたのか、制服を脱ぎさっさとコートに向った。


「・・・部長、あのままで良いんですか?」


「女子更衣室で着替えるように言うしかないだろう。」


年頃の男が多いからな、と呟きながら手塚は部室を出て行った。




NEXT